お客様の要望
自動車内外装のクリップ、ワイヤーハーネス固定クリップ・ブラケット、配管クランプ、センサー取り付け座、エンジンルーム周辺の小型ブラケット・カバーなどに適用。これらの部品は点数が多く単品が小さく、組立時に十分な弾性で「挿入でき、破断しない」ことが求められ、使用中は振動、温度変化、油汚染環境に耐える必要がある。
生産中の課題
自動車用クリップ・ブラケットの一般的な課題:クリップが乾燥状態・低温で脆性破壊しやすく、組立時の破断が生産ライン効率に影響。長期振動による緩みや疲労亀裂。エンジンルーム周辺は高温で、一般的なナイロンは変形しやすい。耐油性・耐自動車用各種液体性が必要。OEMは材料ロットの一貫性と供給継続性に厳格な要件を課す。
改質ソリューション
推奨:【PA6 黒色樹脂高靱性】をクリップ、ワイヤーハーネス固定クリップなどの弾性組立部品の主選定とし、高靱性改質により乾燥状態・低温での耐衝撃性と組立靱性を向上。一定の剛性が必要で靱性も維持するハーネスブラケット、取り付け座には【PA6 黒色 10%】(低ガラス繊維強化)を選択可能。エンジンルーム近傍で耐熱性・剛性要求が高いブラケット類には【PA66 黒色 30%】を選択。具体的な選定は部品位置、温度範囲、顧客標準に基づき検証が必要。
改善効果
「弾性部品は高靱性、荷重部品は強化」のレイヤー別マッチングにより、組立時のクリップ破断と使用中の緩みリスクを低減。ナイロンによる金属ブラケットの一部代替は軽量化に貢献。材料体系が明確で、顧客が複数の車種プロジェクト間で再利用しやすい。
対応プロセス
- 部位分類:車内、車体、エンジンルーム周辺に部品を分類し、温度と荷重要件を明確化。
- レイヤー別選定:クリップは高靱性PA6、ブラケットはPA6黒色10%、高温部位はPA66黒色30%。
- 組立検証:試作・組立テストに協力し、クリップ挿抜、低温靱性、寸法を確認。
- 量産対応:方案確定後、安定供給し、ロットトレーサビリティと納期管理に対応。
| 項目 | 改善前 | 改善後 |
|---|---|---|
| 改質方向 | 高靱性+ガラス繊維強化のレイヤー構成 | |
| 推奨材料 | PA6 黒色樹脂高靱性 / PA6 黒色 10% / PA66 黒色 30% | |
| 重点確認項目 | 組立靱性、耐振動性、耐熱性 | |
| 外観 | 黒色、車載機能部品に適合 |
サービス
部品位置(車内、車体、エンジンルーム周辺)に応じた材料提案をレイヤー別に実施。サンプル材料を提供し、顧客の試作・組立検証に協力。破断クリップ、ヒケ、反りなどの成形不良の原因調査を支援。検証後は量産安定供給を行い、顧客の品番・ロット管理要件に対応。
